大分県
古くから酒造りが行われている大分県は、福岡に次いで九州第2位の出荷量を誇ります。酒質は一般的に山側が甘口、海側が辛口の傾向と言われます。
鷹来屋(たかきや)【特別純米酒】
浜嶋酒造/大分県豊後大野市
完全手作り、全量槽搾りの丁寧な酒造りを行う小規模な蔵。自家栽培の酒米と地元の水を使い、旨みとキレを両立させた食中酒としても楽しめる1本です。熱めの燗にしても美味しく味わえます。
味わい:★★★(6段階中)
香り :★★★(やや穏やか)
使用米:山田錦、自家栽培ひとめぼれ
精米歩合:麹米 50%、掛米 55%
酵母:協会9号
酸度:1.5
日本酒度:+5
浜嶋酒造⇒「http://www.takakiya.co.jp/index.html」
ちえびじん【純米 ひとめぼれ】
中野酒造/大分県杵築市
軟水でやや甘みのある、モンドセレクションの井戸水で仕込んだ1本。やさしい米の旨みと香りが魅力で、チーズを使った料理との相性も抜群です。
味わい:★★★★(6段階中)
香り :★★★★(やや華やか)
使用米:山田錦、大分県産米
精米歩合:麹米 65%、掛米 70%
酵母:自社酵母
酸度:1.8
日本酒度:±0
中野酒造⇒「http://chiebijin.com/」
宮崎県
一人当たりのアルコール消費量は全国で第2位と高いですが、焼酎が主に生産・消費されていて、日本酒を造る酒造は県内に2軒のみとなっています。
千徳【純米酒】
千徳酒造/宮崎県延岡市
県内で唯一の日本酒専業蔵。「はなかぐら」などの地元の米と水を用いた本品は、穏やかな香りと米の旨味を楽しめる1本です。
味わい:★★★★(6段階中)
香り :★★★★(やや華やか)
使用米:宮崎県産山田錦、はなかぐら
精米歩合:60%
酵母:協会1401号
酸度:1.4
日本酒度:+1
千徳酒造⇒「http://www.sentoku.com/」
熊本県
県南部では焼酎造りが盛んですが、熊本市などの県北エリアでは、日本酒造りを行う蔵も点在しています。吟醸用として知られる熊本酵母(協会9号)発祥の地として有名です。
崇薫(すうくん)【純米吟醸】
瑞鷹株式会社/熊本県熊本市
化学肥料や農薬を使わずに農業を行う、県内の酒米「吟のさと」を使った本品は、透明感の中に米の味の存在感がしっかりと感じられる吟醸酒です。冷やで飲むと、味が引き締まり、より美味しくいただけます。
味わい:★★★★(6段階中)
香り :★★★★★(華やか)
使用米:熊本県八代産吟のさと
精米歩合:58%
酵母:協会1801号+1401号
酸度:1.4
日本酒度:+1
瑞鷹株式会社⇒「http://www.zuiyo.co.jp/」
鹿児島県
芋焼酎の本場である鹿児島県では40年近く清酒の蔵元がない状態が続いていました。2012年に濱田酒造が日本酒の製造を開始し、県内唯一の酒蔵として日本酒造りを続けています。
薩州正宗(さっしゅうまさむね)【清酒 純米酒】
濱田酒造/鹿児島県いちき串木野市
地元の伏流水でしこんだ 本品はふくよかな味わいが存分に楽しめる1本で、豚の角煮や甘口醤油で食べる刺身などと良く合います。
味わい:★★★★★(6段階中)
香り :★★★(やや穏やか)
使用米:九州産米
精米歩合:70%
酵母:協会701号
酸度:1.8
日本酒度:±0
濱田酒造⇒「http://www.hamadasyuzou.co.jp/」
沖縄県
県内では泡盛が中心で、日本酒の消費量はごくわずか。亜熱帯という日本酒の製造には向かない気候の中、県内で唯一日本酒の製造を続けている蔵が存在します。
本醸造 黎明(れいめい)
泰石酒造/沖縄県うるま市
仕込み樽や貯蔵タンクを冷水で囲み、お酒の温度を15℃以下に保つことで、亜熱帯の気候の中での酒造りを可能にしています。しっかりとコクがある辛口の1本で、焼き魚や湯豆腐などと合わせるのが良く合います。
味わい:★★★★★(6段階中)
香り :★★★(やや穏やか)
使用米:ヒノヒカリ
精米歩合:70%
酵母:協会901号
酸度:1.6
日本酒度:+7.1
泰石酒造⇒「http://www.taikokushuzo.com/」