山梨県
南アルプスや富士山系の伏流水に冬の厳しい寒さなど、酒造りに適した条件がそろう山梨県では、自社栽培や精米などの原料重視の蔵が増加中です。酒質は、すっきりと軽やかな味わいが多いのが特徴です。
七賢(しちけん)【天鵞絨(びろーど)の味 純米吟醸】
山梨銘醸/山梨県北杜市
260年ほど前から南アルプス甲斐駒ヶ岳の伏流水を使い酒を醸造する蔵元。華やかな香りと天鵞絨のようになめらかな口当たりが特徴の本品は、冷やしたワイングラスで飲むと一層良さを味わえます。
味わい:★★★★(6段階中)
香り :★★★★★(華やか)
使用米:夢山水、ひとごこち
精米歩合:57%
酵母:非公開
酸度:非公開
日本酒度:非公開
山梨銘醸⇒「http://www.sake-shichiken.co.jp/」
新潟県
米づくりが盛んな新潟県では、日本酒造りも盛んで、酒蔵の数も消費量も全国1位。豊富な雪解け水と県産酒造好適米の「五百万石」、越後杜氏などにより、80年代の淡麗辛口ブームのけん引役となりました。
鶴齢(かくれい)【純米吟醸】
青木酒造/新潟県南魚沼市
新潟県で独自に開発された「越淡麗」を使い、生産農家とともに意見交換を繰り返しながら作り上げた本品は、口に含むとイチゴを思わせる甘味・芳香がたち潔く切れます。淡雪が解けるような繊細な味わいは、絶品です。
味わい:★★★★(6段階中)
香り :★★★★★(華やか)
使用米:越淡麗
精米歩合:55%
酵母:G9
酸度:1.2
日本酒度:+2
青木酒造⇒「http://www.kakurei.co.jp/」
村祐(むらゆう)【和 吟醸】
村祐酒造/新潟県新潟市
専務兼杜氏の村山健輔さんが、2002年に立ち上げたブランド。淡麗辛口が多い新潟県のなかで、芳醇な酒を提案しています。その人気に反して生産量少ないため、入手が困難と言われますが、一度は飲んでみてほしい一本です。先入観を持たずに飲んでほしいという想いから、データを非公開としているのも特徴的です。
味わい:★★★★(6段階中)
香り :★★★★★(華やか)
使用米:非公開
精米歩合:非公開
酵母:非公開
酸度:非公開
日本酒度:非公開
長野県
高品質の水、厳しい寒さ、澄んだ空気と酒造りの好条件がそろう長野県は、酒造好適米の美山錦とアルプス酵母の発祥の地としても有名です。
真澄(ますみ)【純米酒 奥伝寒造り】
宮坂醸造/長野県諏訪市
霧ヶ峰の良質な伏流水を使った酒造りをする信州の代表的な蔵で、全国の6割の蔵で使われる協会7号酵母の発祥の地としても知られます。燗にすると米の香りがおだやかにたち、鍋物や焼き魚などに良く合う1本です。
味わい:★★★★★(6段階中)
香り :★★★★(やや華やか)
使用米:美山錦、ひとごこち
精米歩合:60%
酵母:協会7号
酸度:1.7前後
日本酒度:+1前後
宮坂醸造⇒「https://www.masumi.co.jp/」
川中島 幻舞(げんぶ)【純米吟醸 美山錦】
株式会社酒千蔵野/長野県長野市
江戸時代、1540年の創業で、信州で最も古い歴史のある蔵。女性杜氏である千野麻里子さんが、地元農家と共同で栽培した美山錦やひとごこちなどの県産適合米を使った酒造りを行っています。本品は、49%磨きの大吟醸規格で、米のふくよかな味と透明感が楽しめる1本です。
味わい:★★★★★(6段階中)
香り :★★★★(やや華やか)
使用米:美山錦
精米歩合:49%
酵母:協会1801号、901号
酸度:1.6
日本酒度:±0
株式会社酒千蔵野⇒「http://www.shusen.jp/」